オクトパストラベラー

が大好きすぎるんですよ。

ゲームの内容は8人の主人公それぞれの物語を追っていき、最後に一つにつながっていくという古き良き王道RPGで、
スーファミやプレステ時代のゲーマーなら、ドットの細かい動きに胸がくすぐられること請け合い。
バトルのシステムもシンプルながら独自のシステムもありサクサク遊べて、Breakのパリーンが爽快でして。
特に音楽は評価が高くて、自分もサントラを延々ループしていました。OPのワクワク感が素晴らしいんだ。
大変良いゲームです。今からでもDLC出してもらえませんか。

イラストの項目に並べてるんですが、2018年の7月、発売当日からプレイしてすっかりハマりましてね。
ちょうどその頃ヴァニラもマンガワンでの連載終了が決まってベッコベコに凹んでいた時期で、
心身ともに疲れ切って現実逃避したかったというのもあったのですが、もう夢中で遊んで狂ったようにファンアートを描きまくりました。
そのファンアートから私を知ってくださった方々もいらっしゃり、ヴァニラや読み切りの「春よ恋」も読んでくださって、すごく嬉しかったです。いやめっちゃ嬉しい。

漫画をお仕事にしはじめてからは、あんまり二次創作は描かない方がいいような気持ちでいたのですが、
車に轢かれたアルミ缶みたくベッコベコだった気持ちを癒してくれたのは、好きなものを好きなだけ描くということでした。
勿論これだけでなく読者さんたちの応援もすごく有り難かったです。新作待ってます!といってくれた方々、ありがとうございます。
私のtwitterが二次創作ばかりでご不満も多かろうかと思いきや、全くそんなメッセージはなくて、
「楽しんで描いているのが伝わるようで、お元気そうに見えて安心しました」と逆にあったかいメッセージを頂き、
ああまだ描ける、大丈夫だと思えるようになって。
夏が終わる頃には「憑き物が落ちたみたいですね」と担当さんに言われるくらいの回復量でしたね。
大げさでもなんでもなく、正直救われました。いやあ本当に大好きだ。

「神つり」について

神つり1巻が4月21日現在、kindleで無料配信されていますので、この機会にぜひー。
そんな機会なので神つりについて少し書いておこうと思います。

マンガワンさんでお声がかかったあとすぐに、担当編集さんから「こんな企画があるんですけど」と見せてもらったのが、
スクウェア・エニックスさんのソーシャルゲーム「神つり」の設定資料と、コミカライズの話でした。
14歳の女の子が妹を救うため冒険する和風ファンタジー、という企画内容にすぐさま「面白そうですね」と乗り気になって、
企画は驚くほど早く進み、担当編集さんとの打ち合わせも楽しく、3ヶ月後には1話のネームが完成していました。

3話までは原案のとちぼり木さんのプロットがあり、それに沿ってネームを作ったのですが、
2話めからゲームにもプロットにも登場しない「ハオ」という少年を投入して主人公ナミとラブコメをさせたり、
プロットの時点ではフラれるモブだった「リュウ」も、ナギと相思相愛でありながら突き放されてしまう、というような大幅な改変を施すなど
それはもう自由に楽しんで描いていました。
ハオは特に動かしやすくて、詰まったらハオを動かせば話が進んでくれるくらい、私にとっても頼れるキャラでした。
「大筋以外は自由に描いてもいい」と許可を出してくれたとちぼりさんには、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

本来ならば、さらわれてしまった妹を救い出し、少女の成長をしっかり描きあげるつもりで最終章までプロットを練っていたのですが、
ゲーム本編もサービスが終了し、前日譚の物語として、旅立ちまでを描くこととなりました。
できることなら最後までナミと先生の冒険を描きたかったですし、終了から数年経った今でも、神つりのキャラクター達が愛おしく、
ゲームでも叶わなかったナギの救済を果たしてやりたい。

神つりはソシャゲのコミカライズという枠では収まらない、大事な作品です。

はてなハイク

というSNSがあったんですよ。つい最近まで。
2007の12月に始まったサービスで、twitter(日本版)が2008年4月に始まったので、ちょっとだけ先輩だったんですね。
システムはtwitterと似たようなものでしたが、それに比べれば小規模で、全体のTLもゆるやかに流れていました。
そのゆるさがすごく心地よかった。

「お絵かきもできる」という触れ込みでして、ブラウザから描けるお絵かきシステムがあり、それがまた癖があって面白くて、
当時は私も暇さえあればTLを見てました。twitterより居心地がよくて、だらだらと居座っていましたね。
でも悪質なユーザーをブロックする手段がなかったという驚くべき仕様と、粗雑な連投スパムをNGにする機能が、有志が作ったfirefoxでの拡張機能くらいしかなかったこともあり、
あっという間にユーザーが離れ、古くからのユーザーが細々と活動しているのみになってしまい、それによって新規さんも入りにくく…という顛末。
当時のはてな社長がはてなハイクで「ツイートしたい」と投稿したのは有名な話。

そんなこんなで私もtwitterに移ってしまったのだけれど、とうとうサービス終了となり、みんなの投稿が見れなくなって、早1ヶ月が経とうとしているのですが。
学生時代通っていた飲食店がなくなっちゃったような感じ。大人になって行かなくなっちゃったのに、なくなってから「好きだったのにな」と悲しむような身勝手さに辟易しながら、
ハイクで出会った友達とは今でもtwitterで繋がっているけれど、他のSNSでは感じられない、独特のあの空気に浸りたいなあと、まだブックマークを削除できずにいます。